歯周病とは2

投稿日:2016年11月9日

カテゴリ:大矢歯科ブログ

前回は、歯周病の第1回として「歯周病とは?、発症してしまう原因」について記しましたが、今回は続けて「実際の歯周病の進行」について書いてみたいと思います。

進行段階は、大まかに分けると5段階となります。

健康な状態:歯と歯茎の間には1~2mm程度の隙間(歯周ポケット)があり、歯茎の色も良く、引き締まった状況です。

歯肉炎:歯垢(プラーク)が少しずつ溜まった状況となり、少しずつ歯茎部に炎症が出てきます。ブラッシングの時も出血しやすくなります。隙間は3mm程度です。

初期•軽度歯周炎:歯茎の炎症がひどくなっていき、歯周病菌も歯周組織に侵入。歯根膜、歯槽骨が破壊されてきます。ブラッシング時の出血に加え、冷たい水がしみたり、口臭が出てきます。4mm程度の隙間。

中程度歯周炎:炎症がさらに拡大。歯槽骨も半分近く破壊が進行し、歯自体が、指などで押すと動揺します。「歯が浮く」といった感覚、口臭も更に強くなっていきます。6mm程度の隙間。

重度歯周炎:歯槽骨も3/2以上破壊され、歯茎が下にさがり、歯根が露出しまう。歯と歯茎の間から膿が出て口臭がよりきつくなる。最悪の場合、歯が脱離してしまうケースも出現します。隙間も8mm以上と非常に深くなります。

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歯周病は、虫歯の進行のように激しい痛みを感じないまま進行してしまうケースが多く。当院にも、残念ながらかなり重度の状態になってから来院される方も少なくありません。歯磨きを行った時や、洗面時に鏡で歯と歯茎のチェックを行った際、少しでも違和感を感じたら、早めの相談、受診のおすすめをします。

 

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