歯の構造につきまして

投稿日:2016年8月24日

カテゴリ:大矢歯科ブログ

先日、虫歯(齲蝕歯)について書きましたが、根本である、歯の事について書くのを忘れていました。

という事で、今回は、「歯の構造」についてお話致します。

成人の歯の本数は?

よくクイズにも出題され、ご存知の方も多いと思いますが、

成人の歯は、親知らずを除き、上下の歯列に各14本、合計28本から基本成り立っています。

親知らず上下4本プラスすると32本となります。

*本数については、個人差があります。

1本1本の歯の構造について

物を噛む部分、歯肉より表面に出ている部分:歯冠部

 

歯冠部は、食べ物を噛んだり、砕いたりする部分ですので、丈夫に出来ています。

エナメル質

歯冠の表面を覆っている部分で、非常に硬い組織を持ち、食物を噛み切ったり、砕いたりする事に、非常に適しています。

象牙質

歯の大部分を構成する組織で、歯冠部:エナメル質 歯根部:セメント質に覆われています。象牙質には、歯随(神経)の管が通っていますので、歯周病などで、象牙質が表面に露出すると、冷たいものや甘いものがしみる事があります。(知覚過敏などと診断されるケース)

歯髄

木の根のように歯自体に栄養を送っているため、齲蝕などにより、歯髄(神経)を抜く事になると、歯自体の寿命が短くなってしまいます。

歯肉と骨に埋まっている部分:歯根部

 

歯根部は、歯を支える「歯周組織」が含まれます。

歯肉(歯茎)

多数の毛細血管が、張り巡らされていて、細菌やその毒素が体内に侵入するのを防ぐ、歯との結合の役目、ものを噛んだ時に加わる力から組織を守るなどの役目をしています。

歯槽骨

歯を支える土台となる骨で、物を噛んだときの力を受け止める役目をしています。

歯根膜

歯根の表面は、薄いセメント質で覆われおり、セメント質と歯槽骨を結ぶ組織が、歯根膜です。非常に薄い繊維で出来ていて、性質から、歯に加わった力を受け止め、分散させる役目を持ち、食事の噛みごたえなどを脳に伝えるセンサーのような働きもしています。

 

簡単ですが、今回は歯について書いてみました。 文章にするとわかりづらい部分もあるため、イラストも添付しましたので、併せてご覧下さい。

 

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